【12月24日 AFP】10月にインドネシアのサッカースタジアムで発生した事故をめぐり、犠牲者と負傷者の家族が事故の関係者を相手取り提訴したと、原告側の代理人が23日に明らかにした。

 東ジャワ(East Java)州マラン(Malang)のサッカー場で発生した混乱では、40人以上の子どもを含む135人が死亡。サッカースタジアムで起きた事故としては史上最大級の規模となった。初期捜査では、警察が催涙ガスを使いすぎたことが引き金になったと指摘されている。

 訴えられたのはインドネシアサッカー協会(PSSI)や国家警察、リーグの主催者、同スタジアムを本拠地とするアレマ(Arema FC)のオーナーら8被告。代理人によると、ジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領も共同被告人に含まれている。

 代理人によれば、家族らは被告に事故の責任と約620億ルピア(約5億2700万円)の損害賠償を求めている。

 事故現場となったカンジュルハン・スタジアム(Kanjuruhan Stadium)について、ジョコ大統領は国際サッカー連盟(FIFA)の基準に沿って再建する方針を示しているが、原告側は悲劇の証拠に博物館として残すべきだとして、政府に解体計画の中止も求めている。(c)AFP