【12月24日 AFP】オランダ・レーネン(Rhenen)のアウエハンツ(Ouwehands)動物園で、これまで雄とされていた2歳のジャイアントパンダが実は雌だったことが判明し、話題を呼んでいる。

 雌だと分かったのは、オランダ国内で初めて生まれたジャイアントパンダである「ファンシン(Fan Xing、梵星)」。この事実は定期検査の際に発覚し、ヨジェ・コク(Jose Kok)園長が22日夜にテレビ放送されたインタビューで明らかにした。

 同園がその後行った発表によると、麻酔を使用した検査の際に念のため性別を確認したところ、ファンシンが雌であることが判明し、職員は驚いたという。

 ファンシンは生後数か月で健康診断を受けていたが、母親から長く離れることができないため、検査は短時間で済ませなければならなかった。コク氏によると、麻酔なしで赤ちゃんパンダの性別を判断するのは難しいという。

 ファンシンは2020年5月1日、中国からオランダに貸し出されたシンヤ(Xing Ya)とウーウェン(Wu Wen)の間に生まれた。名前の「ファン」はオランダの画家ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)が由来で、星を意味する「シン」はゴッホの代表作「星月夜(The Starry Night)」にちなんでいる。

 ファンシンは近く、中国との協定に従い同国に返還される予定。(c)AFP