【12月23日 AFP】ウクライナ軍の技術者の一行は23日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるリトアニアで、ドイツの榴弾(りゅうだん)砲の修理に関する訓練を終えて出国した。

 リトアニアは、ドイツの榴弾砲を2016年に導入。ドイツは6月、ウクライナに155ミリ自走榴弾砲の供与を開始した。

 ウクライナ軍の技術者16人は、2週間にわたってリトアニア中部の町ルクラ(Rukla)で訓練を受けていた。

 リトアニア軍幹部はAFPに対し、「理論上の知識はあちこちで得られるが、教本には記されていない誤作動など、実情に即した内容を教えた」と述べた。

 独誌シュピーゲル(Der Spiegel)は11月、榴弾砲の1日の発射数が最大300発に上っており、損耗が激しいと報じていた。これまでウクライナ国内には修理できる技術者がいなかったため、榴弾砲の一部はリトアニアを含めたNATO諸国に持ち込まれていた。

 リトアニア軍幹部は、ウクライナ軍は前線近くで修理できるようになり、「時間と資源を節約」できるとの見方を示した。(c)AFP