【12月25日 Xinhua News】世界的学術出版大手シュプリンガー・ネイチャーと中国の清華大学産業発展・環境ガバナンス研究センターがこのほど発表した2022年版「グローバル・イノベーション・ハブ・インデックス(GIHI)」で、北京市が初めてロンドンを抜いて世界3位に浮上し、アジア勢でトップとなった。

 同指数は世界の代表的都市や都市圏、都市群のイノベーション能力と発展の可能性を評価するために開発された。22年版は科学センター、イノベーション拠点、イノベーションエコシステムという三つの角度から31項目の指標を用いて100都市(都市圏)のイノベーション能力を評価。世界のイノベーション勢力図の変化傾向と中国の重要都市のイノベーション実績を反映している。

 ネイチャーの公式サイトで発表されたリポートによると、グローバル・イノベーション・ハブの上位10都市(都市圏)は米ニューヨーク、米サンフランシスコ-サンノゼ、中国北京、英ロンドン、米ボストン、中国粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオビッグベイエリア)、東京、スイス・ジュネーブ、フランス・パリ、中国上海の順だった。

 北京がここ数年、イノベーションエコシステムの面で急速に進歩したことも明らかになった。GIHIの首席科学者で、清華大学産業発展・環境ガバナンス研究センター主任の陳玲(ちん・れい)氏は「北京は世界一流科学研究機関トップ200や大型科学研究設備、スーパーコンピューター、イノベーション・リーディング企業およびユニコーン(評価額10億ドル以上の未上場企業、1ドル=約133円)企業、ベンチャー・キャピタル(VC)の資金などの面でいずれも世界トップ3に入っている」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News