有名「塩振り」シェフ、W杯決勝ピッチに不正立ち入り FIFAが調査
このニュースをシェア
【12月23日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の決勝後、部外者であるトルコ人有名シェフがピッチへの「不正なアクセス」を得ていたとして、国際サッカー連盟(FIFA)が調査を行っている。
通称「ソルトベイ(Salt Bae)」ことヌスレット・ギョクチェ(Nusret Gokce)氏は、アルゼンチンがフランスを下した18日のW杯決勝の後、アルゼンチン代表の選手たちと大はしゃぎで写真を撮るなどし、リオネル・メッシ(Lionel Messi)も困惑といら立ちをあらわにしていた。
ギョクチェ氏は嫌がって避けようとしたメッシの腕をつかみ、大きな批判を浴びた。アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)やリサンドロ・マルティネス(Lisandro Martinez)とも写真を撮影し、他の選手のメダルをかむ姿も見られたが、選手たちは驚いた様子だった。
トロフィーを掲げてキスする姿も撮られたが、FIFAの規定では、W杯のトロフィーを持つことができるのは大会の優勝メンバーとFIFA関係者、各国の国家元首に限られている。
FIFAの広報は英BBCに対し「FIFAは12月18日にルサイル・スタジアム(Lusail Stadium)で行われた閉会式の後、一部の個人がピッチへの不正なアクセスを得た経緯について、検証を行っている」と明かし、「適切な内部措置が取られる」と述べた。
ギョクチェ氏は米ロサンゼルスのビバリーヒルズ(Beverly Hills)や英ロンドンのナイツブリッジ(Knightsbridge)など世界中に高級レストランを所有。独特な肉の下ごしらえと塩の振り方は、インターネット上でミームとなっている。
今大会期間中にはFIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長の隣に座り、試合を観戦している動画も投稿していた。(c)AFP