【12月21日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)の深圳市(Shenzhen)で子ども向けサッカースクールを主宰する日本の元プロサッカー選手、楽山孝志さんは「深圳の経済発展は目覚ましい。ここで暮らしていると、毎日90分のサッカーの試合をしている感じがする」と語った。楽山さんは現役引退からもうすぐ10年になるが、深圳で今もなお「熱き戦い」を続けている。

 今年のサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会では、多くの人が日本代表の実力を改めて認識した。アジアの強豪、日本は優勝経験国のドイツとスペインを相次いで撃破した。

 深圳は中国南部の広東省に位置し、香港に隣接する。深圳で日本サッカーといえば、多くのサッカーファンが真っ先に楽山さんを思い浮かべる。

 2011年3月、楽山さんはフィリップ・トルシエ監督率いる深圳のプロチームに、Jリーグのジェフユナイテッド市原・千葉時代の同僚、巻誠一郎さんと共に加入。3シーズンプレーした後、現役を引退した。

 中国スーパーリーグでの最初のシーズン、青島中能足球倶楽部戦で同点ゴールとなる初ゴールを挙げた。楽山さんは中国スーパーリーグでゴールを決めた日本人選手第1号として、その名を刻む。

 現在は毎週、主宰するサッカースクールで子どもたちにプレーの基本を自ら教えている。楽山さんは「中国でサッカーをしたり、生活をしたりする中で、中国のチームメートや中国の人々にたくさん助けられてきた。このような温かさを日本社会で探すのは難しい。私が皆さんに恩返しできるのは、サッカーしかない」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News