【12月21日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)でアラブ勢、アフリカ勢として初の4強入りを果たしたモロッコ代表が、20日に凱旋(がいせん)パレードを行い、首都ラバトの沿道には数万人のファンが押し寄せた。

 ライトを点滅させ、サイレンを鳴り響かせる数十台のパトカーと白バイを伴いながら、空港から向かったラバト中心部を回った選手たちは、オープントップバスから手を振っていた。

 上空に花火が打ち上がる中、人々は歓声を上げ、発煙筒を振り回すファンもいた。代表のユニホームを着用し、赤い旗を振った多くのファンの中には、英雄を一目見ようと数時間も待っている人もいた。

 その後チームは王宮へと向かい、国王モハメド6世(King Mohammed VI)に「歴史的偉業をたたえ」るべく迎えられた。

 国営マグレブ・アラブ通信(MAP)によれば、モハメド6世はムーレイ・ハッサン皇太子(Crown Prince Moulay Hassan)と共に、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)の会長やワリド・レグラギ(Walid Regragui)監督、選手に賞を授与したという。

 王宮には選手の母親も同伴していたと補足したマグレブ・アラブ通信は、「愛国心や犠牲心、国への帰属意識といった価値観を子どもたちに植え付けた」彼女たちの努力をたたえるものだと報じた。(c)AFP/Ismail Bellaouali