【12月20日 AFP】 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は20日、ロシアが併合したと主張するウクライナの4州について、「極めて困難な」状況にあるとの認識を示した。

 プーチン氏は「国家治安部隊員の日」に際して、「ドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)両人民共和国、ヘルソン(Kherson)、ザポリージャ(Zaporizhzhia)両州は極めて困難な状況にある」と述べた。

 同氏は、情報活動に対抗する戦いにおいて「最大限の冷静さと戦力の集中」が必要だと訴えるとともに、「外国の情報機関の活動を完全に抑え込み、直ちに反逆者やスパイ、妨害工作員を特定することが重要だ」と強調した。

 プーチン氏は9月、住民投票に基づき、ウクライナ南・東部4州を併合すると発表した。西側とウクライナ政府は、見せかけの住民投票だと非難していた。

 ただ、ロシア軍がこの4州を完全に掌握したことはない。先月には、数か月に及ぶウクライナ軍の反攻により、ロシア軍はヘルソン州の州都ヘルソンからの撤退を余儀なくされた。(c)AFP