【12月20日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo Jong)同党副部長は20日、同国の偵察衛星で撮影したとされる白黒画像に韓国側が疑問を呈したのを受け、北朝鮮は最先端技術を有していると反論した。

 北朝鮮は先週末、偵察衛星開発のための「最終段階の重要実験」を行ったと発表していた。韓国政府の専門家はしかし、北朝鮮が打ち上げた試作機から撮影されたとされる画像の質が悪すぎるとし、発表を疑問視していた。

 朝鮮中央通信(KCNA)はそれに対し、与正氏の辛辣(しんらつ)な内容の長文の反論を掲載。与正氏はその中で、画像2枚だけで北朝鮮の人工衛星開発の進展と能力を評価するのは「不適切かつ軽率に過ぎる」と指摘した。

 また、衛星に搭載されたカメラの高度や撮影機能の調整などは地上から安定的に制御できたとするとともに、データ送信機能や暗号化技術も信頼できるものだと強調した。

 正恩氏は昨年、国防強化計画の柱の一つとして軍用偵察衛星の開発を挙げていた。(c)AFP