【12月20日 AFP】フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)は19日、米国の投資会社イーグル・フットボール・ホールディング(Eagle Football Holding)がクラブの経営権を取得したと発表した。

 同社はイングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス(Crystal Palace)やカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のボタフォゴFR(Botafogo FR)、ベルギー2部のRWDモレンベーク(RWD Molenbeek)にも出資をしており、テクノロジー系の起業家ジョン・テクスター(John Textor)氏が代表を務めている。

 8億ユーロ(約1160億円)以上と推定される新たな契約は、6か月以上にわたる交渉の末に完了した。リヨンのジャン・ミシェル・オラス(Jean-Michel Aulas)会長は6月、両者が取引成立で合意したと述べていた。

 テクスター氏はオンラインの記者会見で、最終的な契約が遅れたのは銀行の手続きによるものだと明かした。

 欧州の多くのファンは、米国人オーナーたちに対して疑念を抱いている。

 それでも「私にとってサッカーはビジネスではない」と語ったテクスター氏は、「帝国を築いたり、死ぬ前に財産を最大化したりするためにここにいるわけじゃない。私はサッカーを愛している。1年に250試合以上を見ており、しばしばサイドラインから見ている」と続けた。

「私はサッカーを追っているが、知ったかぶりはしない。それでもオーナーとして、適切な決定を下すために正しい問いを立てる方法を実際に知っている」

 発表文によれば、73歳になるオラス会長は「少なくとも今後3年はオリンピック・リヨンの経営上の会長職にとどまり、自身のチームが脇を固める」と記した。

 2000-2001シーズンからリーグ7連覇を達成したリヨンだが、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)にカタール資本が入った2006年からは苦戦を強いられている。(c)AFP