【12月19日 AFP】カナダ・モントリオールで開催中の国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)は19日、環境破壊の影響を受けた生物多様性の回復を目指し、歴史的となる目標を採択した。

 新目標には、2030年までに世界の陸、海の少なくとも30%を生態系保全区域とすることが盛り込まれた。

 また、富裕国が開発途上国に対して行う環境保全のための資金援助を、2025年までに年200億ドル(約2兆7000億円)、30年までに年300億ドル(約4兆1000億円)に引き上げることも目標とされた。

 一方で、企業に求める生物多様性への影響報告について、義務付けには至らず推奨にとどまるなど、幾つかの点で不十分さも指摘されている。

 生物多様性条約をめぐっては、共和党議員の反対を受けた米国は参加していない。(c)AFP/Issam Ahmed and Roland Lloyd Parry