【12月19日 CGTN Japanese】このほど中国東部の江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)の一部のPCR検査ブースが「発熱診療ステーション」に変わりました。住民は自宅近くで簡易診療や調剤ができるようになり、ネットユーザーからは「広める価値がある」と絶賛の声が上がっています。

 このステーションでは、総合診療医による診察から、処方箋の作成、調剤まで済ませることが可能であり、全体の所要時間は10分ほどです。医師からは、「薬は体温が38.5℃を超えた場合にのみ服用すること。服用は朝晩それぞれ1錠ずつ」といった詳しい指示も行われています。

 現地の衛生サービスセンターの責任者は、住民は、発熱や呼吸器などの症状が出たときに、手軽に診療を受けられ、医療保険の決済も簡単になると説明しています。この地区ではさらに2つの「発熱診察室」の準備が整っており、受診者の数に応じて運用していくということです。

 また、蘇州市姑蘇区のコミュニティー衛生サービス機関では10日から、31カ所の「発熱診察室」と「発熱診療ステーション」のサービスが順次、始められています。現在、「発熱診療ステーション」は医師1人と薬剤師1人の体制をとり、医師が診察を、薬剤師が調剤と費用の精算を行なっています。担当者によりますと、今後、患者数の変化に応じて適切かつ柔軟な調整を行い、医師を2人ないし3人に増員することも検討しているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News