ハリウッド出没の野生ピューマ、安楽死に 米
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【12月19日 AFP】米ロサンゼルスで17日、「ハリウッドの猫(Hollywood Cat)」と呼ばれ人気を集めた野生のピューマが安楽死させられた。野生動物当局が発表した。車にひかれ大けがをしていたという。
ピューマは推定11歳前後の雄で、公式には「P-22」という識別名が付けられていた。
P-22はロサンゼルスのグリフィス公園(Griffith Park)に10年ほど前からすみ着き、市を見下ろす丘の上に設置された「ハリウッド」と書かれた巨大な看板の周囲を歩いている姿がたびたび目撃されていたことから、「ハリウッドの猫」の愛称で呼ばれるようになっていた。
州と連邦の野生動物当局は今月、P-22の行動が不安定になっていたため捕獲を決めた。車にはねられた可能性があった。
カリフォルニア州の魚類野生生物局によると、P-22は頭と右目、内臓に「重傷」を負っていた。重度の肝臓病に加え慢性的な低体重で、全身が寄生性皮膚感染症にかかっていた。局部的な関節炎も患っていた。
安楽死はP-22の苦しみとストレスを最小限にするための「苦渋の決断だったが、思いやりのある選択肢」だったとしている。
野生動物保護団体によると、ピューマの寿命は野生の場合は最長10年、飼育下では同21年とされる。(c)AFP