【12月21日 People’s Daily】2022年11月10日、第5回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)が上海で閉幕した。今回の輸入博には127の国と地域から2800社以上の出展企業が集まり、66か国と3つの国際機関が国家総合展に参加した。その数はいずれも前回を上回った。同日12時現在、第5回輸入博の1年の成約意向額は、前回より3.9%増の735億2000万ドル(約1兆4400億円)に達し、成功裏の開催で、会の精彩においても、利益の面においても、期待された目標を達成した。

 第5回輸入博では、「ハイレベルで精密で先端的」な革新的製品と「コンパクトできれい」な特色ある製品が披露された。各界が開放・協力、ウィンウィン・発展の物語を記すことで、中国が大国としてグローバル発展イニシアチブを実行し、グローバルな共同発展の促進における役割を鮮明に示した。

 輸入博には、国際的な大手ブランドのほか、後発開発途上国(LDC)の企業も参加した。これらの国々が自国の特産品や伝統工芸品、観光文化などをうまくPRできるよう、毎回無料でブースを提供している。今年は、LDCから無料ブースに申し込む企業の数は、前回のほぼ倍増となった。

 ギニアビサウのカシューナッツが今年の輸入博で初登場となった。美しいパッケージではないものの、袋いっぱいのカシューナッツを並べると、多くの問い合わせがきた。ギニアビサウのアントニオ・セリフォ・エンバロ駐中国大使は取材で、これにより多くの投資家が集まり、地元の人々の雇用増加や技術・産業のアップグレードにつながることを期待すると語った。

 同じく初参加となる全パキスタン商業輸出業者協会の出展ブースでは、エメラルドの宝石、ヒマラヤ塩、バスマティライスなどの特産品が並んだ。担当者の繆嵐(Miao Lan)さんは、ブース出展の申し込みに成功した後、ただちに在中国パキスタン大使館・領事館に連絡し、パキスタンの特産品を推薦してもらうよう依頼したという。「輸入博の参加を通じ、パキスタン企業が中国市場でより多くの発展のチャンスを見いだすことができると期待している」と、繆さんは述べた。

 この5年間、輸入博は出展物を商品に変え、出展者を投資家に変え、アイデアやコンセプトを交換し、中国と世界を結びつけ、世界が共有する国際公共財となっている。輸入博は中国市場を世界の市場、共有の市場、みんなの市場にし、多くの国の人々が共により良い生活をつくるよう推進してきた。

 紹介によると、現在、第6回輸入博の企業展の募集作業は既に全面的に開始されており、企業による申し込み済みの展示面積は既に10万平方メートル以上に及んでいるという。(c)People’s Daily/AFPBB News