【12月19日 AFP】18日に行われたサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)決勝で、アルゼンチンに敗れたフランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が、ビハインドから2回追いつきながら最後はPK戦で力尽きたことについて、「残酷」な結末だと話した。

 フランスはW杯では60年ぶりの連覇を目指したが届かなかった。デシャン監督は「60分までのわれわれは、トップレベルのクオリティーを持ち、こちらよりもはるかにエネルギッシュなチームを相手に普段ほど良くなかった。しかし、そこからどうにか巻き返し、非常に難しい状況からひっくり返した。だからこそ余計に悔しい」とコメントした。

「ラスト1分にW杯を勝ち取るチャンスがあったが、そうはならなかった」

「0-2のまま終わっていれば、ここまでの悔しさはなかっただろう。ただ選手に『ブラボー』と言っていたはずだ」

「アルゼンチンの功績に水を差すようなことは言いたくないが、非常に気持ちが入っていたし、あと少しだったから、この結末は残酷だった」

 60分までチームが低調だった一つの要因としては、何人かの選手が決勝前にウイルスに感染していたことを示唆し、「良くなかった理由を説明する要因はいくつもある。何人かの主力にはエネルギーが足りなかったが、経験は少ないが非常にフレッシュで、質も高い若手を投入したことで夢をつなげた」とコメントした。

「しかし残念ながら、夢は現実にならなかった」 (c)AFP