【12月17日 AFP】南米エクアドルのガラパゴス国立公園(Galapagos National Park)は16日、ガラパゴス諸島沖でアカシュモクザメが子育てに利用する「保育所」を新たに発見したと発表した。

 アカシュモクザメにとって三つ目となる保育所が見つかったのは、エクアドル本土から約1000キロ離れたガラパゴス諸島最大のイサベラ(Isabela)島沖。

 同公園の説明によれば、アカシュモクザメは浅瀬の保護された環境で子どもを育てる。アカシュモクザメは捕食者だが、東アジアで人気の食材フカヒレを目的とした商業漁業で大きな被害を受けている。

 レンジャーの一人は「ガラパゴスを代表する種で、絶滅の危機にひんしているシュモクザメにとって新たな繁殖地の発見は非常に重要だ」と述べた。

 同公園は、国際自然保護連合(IUCN)の「サメを保護する上で重要な地域のリストに今回発見した保育所も加えられる」のを期待しているとしている。(c)AFP