【12月16日 AFP】男子のサッカーW杯(World Cup)で史上初めて女性審判が試合を裁いたことについて、日本の草分け的存在である山下良美(Yoshimi Yamashita)氏(36)は15日、「可能性が広がった」とし、これからも継続していく必要があるとの認識を示した。

 18日に決勝を迎えるW杯カタール大会(2022 World Cup)を裁く主審36人の中で、山下氏は女性審判3人のうちの1人に指名された。主審を務めることはなかったものの、グループリーグ6試合で第4審判を担った。

 山下氏は今大会でサッカー界に足跡が刻まれたとし、関係者に対してこれを無駄にしてはならないと強調。「今後につながってほしい。これがここで終わっては意味がない。この先、継続していけるように、私自身も頑張っていきたい」と語った。

 グループEのコスタリカ対ドイツ戦では、男子W杯史上初の女性審判として歴史を打ち立てたステファニー・フラパール(Stephanie Frappart)氏についても「心からうれしかった」と祝福し、「可能性が広がった瞬間を目の当たりにした」と振り返った。

 また、W杯で審判を務めたことで改めて「サッカーのすごさ」を実感したといい、「審判団の一人として良いゲームにする責任を感じた」とも語った。(c)AFP