【12月15日 AFP】ブラジルで火災被害に遭った地域の面積が11月に約8100平方キロと、前年同月比約90%増となった。NGOが14日、最新集計を公表した。

 熱帯雨林アマゾン(Amazon)の破壊を追跡する共同プラットフォーム「マップバイオマス(Mapbiomas)」によると、消失面積の80%以上がアマゾンに属している。マップバイオマスは、「環境破壊の加速がジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)政権末期に集中したことがデータから読み取れる」と指摘した。

 実際、鉱物の採掘や農地拡大を支持する右派のボルソナロ大統領が就任した2019年以降、火災や森林破壊が増加した。しかし、10月に行われた大統領選では左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領が勝利。ルラ氏は「森林破壊ゼロを目指し闘う」と公約している。

 マップバイオマスは、11月が雨期に当たることを考えれば、火災の急増は異例としている。(c)AFP