【12月15日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は14日、準決勝が行われ、モロッコは世界王者フランスに0-2で敗れ、決勝の舞台にはあと一歩届かなかった。しかし、モロッコ国民はチームの歴史的躍進を称賛している。

 同国カサブランカ(Casablanca)で応援していたサポーターの一人は「彼らは素晴らしい試合をしたが、運が味方しなかった」とコメントした。

「それでもわれわれは王者を相手に立ち向かった。素晴らしかった。W杯の枠を超え、このチームは最後まで夢を見させてくれた。それだけで彼らに敬服する」

 同日の午後、首都ラバトでは激しい雨が降り、アフリカ勢、アラブ勢として初の4強入りを果たしたモロッコを決勝に手が届くところにまで導いた、これまでの歴史的勝利の熱狂とは程遠い雰囲気で、車のクラクションや太鼓をたたく音も控えめなものだった。

 カサブランカの労働者階級が住むデルブスルタン(Derb Sultan)地区で露天商を営み、通常のお菓子ではなくモロッコ国旗を販売していた男性は「W杯が開幕してから代表チームは奇跡を起こし続けている」と語った。

「勝とうが負けようが関係ない。彼らはモロッコの全国民から尊敬と称賛を得た。それは何物にも代え難い」 (c)AFP/Kaouthar OUDRHIRI