【12月15日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)準決勝でフランスに0-2で敗れたモロッコのワリド・レグラギ(Walid Regragui)監督は14日、快進撃を続けたチームを称賛した。

 決勝トーナメントでスペインとポルトガルを下したチームのかじ取りで称賛を集めたレグラギ監督は「われわれは自分たちの全てを出し切った。それが最も重要なこと。選手は最後の瞬間まで戦った」と語った。

 また指揮官は「勝ちたかったが、戦った相手は状況理解に優れ、われわれが序盤に犯したようなミスをするのを待てる強豪チームだ」と5分に奪われたテオ・エルナンデス(Theo Hernandez)の先制点を悔やみ、「この試合で悔いが残るとすれば、早い時間帯の失点が、フランスに自分たちのやり方を貫く確証を与えてしまったことだ」と続けた。

 多くの選手がコンディションに問題を抱えたモロッコ。DFナイェフ・アゲルド(Nayef Aguerd)はウオームアップ後にアクラフ・ダリ(Achraf Dari)と入れ替えられ、出場が危ぶまれたキャプテンのDFロマン・サイス(Romain Saiss)は先発したが、わずか21分でピッチを退いた。

「われわれはベストを尽くした多くの選手を失った。(ノゼア・)マズラウィ(Noussair Mazraoui)は体調不良を押してプレーした。サイスもだ。選手が最大限の力を出してくれれば何も言うことは無い」

 モロッコは同点ゴールを目指して終始攻め続けたが、ペナルティーエリア内で最後の精度を欠いた。

「得点できたはずだが、残念ながらゴールは生まれなかった。モロッコの人たちには許してもらいたい。決勝に行きたかったが、次は神のおぼしめしだ」

「限界まで出し切った。それが一番大事だ。最も重要なのは、良いイメージを残し、世界にモロッコサッカーが存在していて、われわれには美しいサポーターがいるというのを示すことだ」

「高いレベルに到達するため、W杯で優勝するためにはまだやるべきことがあるが、われわれがいるのはそんなに遠い場所ではない」 (c)AFP