【12月15日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は14日、準決勝が行われ、フランスがテオ・エルナンデス(Theo Hernandez)とランダル・コロムアニ(Randal Kolo Muani)の得点でモロッコを2-0で下し、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁するアルゼンチンが待つ決勝に駒を進めた。

 アルベイト・スタジアム(Al Bayt Stadium)での一戦に臨んだフランスは、アウェーのような雰囲気の中でエルナンデスが5分に先制点を挙げると、あっさり勝利するかに思われた。

 アフリカ勢、アラブ勢としてW杯で初の4強入りを果たしたモロッコは、負傷で主力選手を失いながらも善戦を続けたが、後半の終盤に途中出場のコロムアニに追加点を許した。

 ボールを保持するたびに、モロッコの大観衆から耳をつんざくような指笛を浴びせられたフランスだったが、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)のシュートが相手に当たったこぼれ球を、エルナンデスがアクロバチックなボレーで突き刺し、前半早々に観衆を沈黙させた。

 意外にもモロッコにとってはこれが今大会の2失点目で、対戦相手の選手にゴールを決められるのは初めてだった。

 後半に入りフランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)を下げてマルクス・テュラム(Marcus Thuram)を投入し、エムバペのポジションを内寄りに変えた。

 すると79分、またしてもエムバペのシュートが相手に当たったところに、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)との交代で入ったコロムアニが詰め、ファーストタッチで追加点を奪った。

 直近7大会で4度目の決勝進出を決めたフランスは、ブラジル以来60年ぶりの連覇達成を懸け、18日にルサイル・スタジアム(Lusail Stadium)でアルゼンチンと対戦する。この一戦は、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するエムバペとメッシの激突という形で注目を集めることになるだろう。(c)AFP