■「6年間の思い出を胸に」

 ユバルディの事件を受け、政府はようやく全国規模の銃規制を強化。銃購入時の身元確認を厳格化し、危険人物の手に銃が渡らないようにする措置を拡大する法案が、議会を通過した。

 だが、2004年に失効した、大容量の弾倉を搭載した殺傷力の高いライフルを禁止する法律は、合衆国憲法で定められている銃所有の権利擁護を掲げる共和党が反対し、再導入には至っていない。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は14日、米国にはサンディフック小学校で起きたような銃乱射事件の再発を防ぐ法律を制定・施行する「道徳的義務がある」と強調。「サンディフックで使われたようなアサルト武器や大容量弾倉を禁止する決意だ」と表明した。

 ハバードさんは、動物が大好きだった娘の名を冠した動物保護施設「キャサリン・バイオレット・ハバード・アニマル・サンクチュアリ(Catherine Violet Hubbard Animal Sanctuary)」を地元に開設した。

 時折、娘が生きていたらどんな16歳の女の子になっていたのかという思いが頭をよぎるが、それは考えないようにしている。娘の成長した姿を見られない理由は「決して」理解できそうにないが、「娘と過ごした6年間の思い出を胸に刻んでいる」という。(c)AFP/Peter HUTCHISON