【12月15日 Xinhua News】中国上海市でこのほど、2022中日カーボンニュートラルフォーラムが「中日カーボンニュートラルの相互学習:戦略、政策、技術革新」をテーマに開かれた。

 同フォーラムは上海社会科学院と三菱商事(中国)が共催。同院の王徳忠(おう・とくちゅう)院長は、それぞれの発展目標に注目すると、カーボンニュートラルが今後の両国協力の注目点になりつつあると指摘。二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラル分野における日本のアイデアや革新的技術の中には、中国が学び、参考にすべきものがあるとの見方を示した。

 三菱商事(中国)の中塚潤一郎董事長兼総経理は、2020~30年に三菱商事がGX(グリーントランスフォーメーション)に2兆円を投資すると説明。投資分野は再生可能エネルギーや天然ガス、水素、アンモニアなどの次世代燃料のほか、電気自動車の発展に必要な銅などの基礎金属や貴金属が含まれると述べた。

 東京海上日動火災保険は、中国における最新のビジネス事例として、カーボンニュートラル分野における中日両国の協力の可能性と発展の見通しを、独自の側面から示した。

 日中経済協会上海事務所の笹原信所長は、両国の政府部門が2006年以降、省エネルギー・環境総合フォーラムを毎年持ち回りで開催し、累計400件以上の協力プロジェクトを成立させてきたと紹介。新型コロナウイルス感染症の流行で一度は中断を余儀なくされたが、年末には再開される見通しだとし、「環境保護分野で日本企業と中国企業の協力がさらに進むよう願っている」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News