【12月15日 Xinhua News】中国遼寧省商務庁はこのほど、同省が福建省、河南省、四川省とともに、中古車輸出業務の取り扱いが省全域で承認された4省の一つとなったと明らかにした。

 自動車製造の盛んな遼寧省は、中古車輸出業務の取り扱いに一連の有利な条件を備えている。同庁の責任者によると、同省には、華晨汽車集団と独BMWの合弁会社、華晨宝馬汽車(華晨BMW)をはじめとした関連メーカーが集積している。一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約20円)以上の自動車メーカーは372社、自動車部品メーカーは1700社余りを数える。物流体系も整っている。大連保税区商品車ハブ港湾の自動車運搬船専用埠頭(ふとう)では、自動車輸送作業を全天候で行うことができる。中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」や中国ラオス鉄道などの国際貨物鉄道は、欧州連合(EU)や中央アジア、東南アジアなどの重点輸出先への円滑な輸送を実現。商品車の中継や貿易の需要を完全に満たす条件がそろっている。

 同省は、中古車輸出業務の全域展開承認という契機を十分に利用し、今後もビジネス環境の最適化を続け、中古車輸出の詳細な業務プランを策定し、中古車輸出企業の参入基準を検討・制定し、中古車輸出関連サービス体系を積極的に構築し、中古車輸出の質・効果の向上や規模の拡大に努める方針だ。(c)Xinhua News/AFPBB News