【12月14日 AFP】13日に行われたサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)準決勝で、クロアチアを3-0で下して決勝進出を果たしたアルゼンチンのリオネル・スカローニ(Lionel Scaloni)監督が、選手が大喜びせずにいるのは難しいと認めつつ、なるべく早く決勝に向けて気持ちを切り替えてほしいと呼び掛けた。

 アルゼンチンは前半の終盤、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)でプレーするフリアン・アルバレス(Julian Alvarez)がPKを獲得すると、これを主将のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が決めて先制。さらにアルバレスが2得点を決めて快勝し、前回王者フランスかモロッコの勝者と対戦する決勝に駒を進めた。

 スカローニ監督は「実際は、試合内容を反映した結果ではないかもしれない。われわれは勝利に値するとは思うが、これほどの差というのはふさわしくないかもしれない」とコメントした。

 勝利したアルゼンチンの選手は、観客の大半を占める同国のファンと盛大に勝利を喜んだ。スカローニ監督は「喜んだのは、決勝進出が非常にうれしいからだが、あともう一歩が残っている。楽しむべき結果だが、もう終わったことだし、次に進む必要がある」と続けた。

 監督は、1年半前にコパ・アメリカ(2021 Copa America)で優勝したチームが、W杯でも王座に輝くことを願っている。次戦はアルゼンチンにとって6回目のW杯決勝だが、指揮官はセサール・ルイス・メノッティ(Cesar Luis Menotti)氏やカルロス・ビラルド(Carlos Bilardo)氏、2014年ブラジル大会(2014 World Cup)でチームを決勝に導いたアレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)氏といった過去の名将たちとの比較を拒んでいる。

 スカローニ監督は「自分と他の指導者を比較することはできない」と話し、「決勝にたどり着き、国を代表できて、誇らしい気持ちでいっぱいだ。しかし、自分を彼らと同じレベルに置くことはできない。決勝の舞台に立てるのを恵まれていると感じるだけだ」と続けた。(c)AFP