【12月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は13日、フレデリック・バスール(Frederic Vasseur)氏を新たなチーム代表とゼネラルマネジャー(GM)に指名し、レッドブル(Red Bull)の覇権を終わらせる仕事を任せることになった。

 2022年シーズンのフェラーリは、好調なスタートを切りながら次第に失速してレッドブルに独走優勝を許し、マッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表がシーズン終了後に辞任した。バスール氏はその穴を埋めることになる。

 54歳のバスール氏がF1の強豪チームで仕事をするのは初。2017年からここまではザウバー(Sauber、現アルファロメオ<Alfa Romeo Racing>)の最高経営責任者(CEO)と代表、その前は2016年にルノー(Renault)の代表を務めた。若手の育成に定評があり、2005年と2006年にそれぞれ後にF1王者となったニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)とルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が現在のフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)にあたるカテゴリーを制覇するのに貢献した。

 今季のフェラーリはコンストラクターズ選手権で2位だったが、レッドブルには200ポイント以上の差をつけられた。ドライバーズ部門はキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が優勝した2007年、コンストラクターズ争いはその翌年を最後にタイトルから遠ざかっている。

 一方のザウバーは同日、マクラーレン(McLaren)で代表を務めるアンドレアス・ザイドル(Andreas Seidl)氏が、来月から新CEOに就任すると発表した。(c)AFP