【12月14日 AFP】米検察当局は13日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手「FTXトレーディング(FTX Trading)」の創業者で前最高経営責任者(CEO)のサム・バンクマンフリード(Sam Bankman-Fried)容疑者を詐欺罪などで起訴したと発表した。

 バンクマンフリード被告は12日、米国の要請に基づき、カリブ海(Caribbean Sea)の島国バハマで逮捕されていた。同国の検察当局によると、米国からの身柄引き渡し要請を待つ間、バハマ国内で拘束される見通し。

 ニューヨークの連邦地検が公開した起訴状によると、同被告は2019年のFTX創業当初から電子的通信手段を使った詐欺行為や、マネーロンダリング(資金洗浄)、選挙法違反に及んだ罪に問われている。裁判で有罪となれば長期刑が言い渡される可能性がある。

 米証券取引委員会(SEC)はこれとは別に、投資家から集めた巨額の資金を意図的に流用する詐欺行為に及んだとして、同被告を提訴した。(c)AFP