【12月13日 AFP】欧州連合(EU)加盟諸国は13日、ボスニア・ヘルツェゴビナにEUへの「加盟候補国」の地位を与えることで合意した。外交筋がAFPに明らかにした。

 ベルギー・ブリュッセルで開かれた欧州閣僚会議で、ボスニアを加盟候補国とすることが決まった。これは15日のEU首脳会議で正式に署名される予定。

 これによりボスニアは、トルコ、北マケドニア、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、モルドバ、ウクライナの7か国の加盟候補国に加わることになる。

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、EU内では長年行き詰まっていた旧東側諸国の受け入れを検討する意欲が再び高まりつつある。その背景には、EUが加盟を希望する国々を拒否した場合、ロシアや中国といった大国がバルカン(Balkan)半島に影響力を拡大することへの懸念がある。

 EUの執行機関である欧州委員会(European Commission)によると、ボスニアが正式な加盟交渉の開始という次の段階に進むためには、14項目の優先改革事項に定められた条件を満たす必要がある。一般的に、EU加盟には長い年月を要する。(c)AFP