【12月17日 AFP】スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の1982年の映画『E.T.』の撮影に使われた地球外生命体「E.T.」のロボットが今週末、オークションに出品される。落札予想価格は200万〜300万ドル(約2億7500万円〜約4億1200万円)。

 競売は、米カリフォルニア州ビバリーヒルズ(Beverly Hills)の競売会社ジュリアンズ・オークションズ(Julien's Auctions)が主催する。

 E.T.のロボットに使われた技術は、アニメーション(動作)と、エレクトロニクス(電子工学)を組み合わせた造語で「アニマトロニクス」と呼ばれる。85個のジョイントによって目や首、そしてE.T.が友達になった少年エリオットに「家に電話したい」と伝えた時にピンと立てた指まで、コンピューターの遠隔操作で生き生きと動く。

 300万ドルは出せないがE.T.の世界に浸りたいというファンは、E.T.とエリオットたちが警察から逃げるシーンで空を飛んだ自転車を落札できるかもしれない。夕日を横切る特注BMXは、最高5万ドル(約690万円)の落札価格が予想されている。

 競売にはこの他、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(Harry Potter and the Prisoner of Azkaban)』に登場する競技用ほうき「ニンバス2000(Nimbus 2000 Hero Broom)」や、「スター・ウォーズ」シリーズのライトセーバー、『十戒(The Ten Commandments)』でモーゼ(Moses)役のチャールトン・ヘストン(Charlton Heston)が紅海(Red Sea)を渡るために海を割ったつえ、『レイジング・ブル(Raging Bull)』でロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)が使ったボクシンググローブなどが出品される。(c)AFP