【12月13日 AFP】イスラエルは12日、同国の占領下にあるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)の都市ジェニン(Jenin)で、テロの容疑者拘束のための急襲作戦を行っていた軍が、パレスチナ人の少女を誤って射殺したと発表した。

 イスラエル軍によると、11日夜、テロ関連の容疑者3人逮捕に向けた作戦を行っていた部隊が、銃撃を受けた。発砲があった方向にある建物の屋根の上にいた武装グループに向けて発砲したところ、少女に銃弾が当たった。部隊側に負傷者は出なかったという。

 死亡したジャナ・ザカルナ(Jana Zakarna)さん(16)の親族はAFPに対し、ザカルナさんは飼い猫を連れ戻すために一人で自宅の屋上に出たところ、空きビルに配置されたイスラエル軍の狙撃手に撃たれたと説明した。

 おじ(28)によると、なかなか戻らないザカルナさんを捜すために屋上に向かったきょうだいが、あおむけに倒れた遺体を発見。ザカルナさんは頭と顔に1発ずつと胸に2発の計4発の銃弾を受けていたという。(c)AFP