【12月12日 AFP】南米サッカー連盟(CONMEBOL)のアレハンドロ・ドミンゲス(Alejandro Dominguez)会長は11日、国際サッカー連盟(FIFA)は100周年記念大会となる2030年のW杯(2030 World Cup)を南米で開催することで、ブラジルの伝説的選手ペレ(Pele)氏とアルゼンチンのレジェンドである故ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏のレガシーに敬意を表するべきだと述べた。

 2030年のW杯をめぐっては、13チームが参加した1930年の初回大会の開催国であるウルグアイが、アルゼンチンやチリ、パラグアイと共同で招致を行っている。

 欧州サッカー連盟(UEFA)が支持するスペイン、ポルトガル、ウクライナによる共同立候補が対抗馬と目されており、サウジアラビアがエジプト、ギリシャと共催招致する可能性も報じられている。

 闘病中のペレ氏をたたえるイベントに出席したドミンゲス会長は、同氏あるいはマラドーナ氏が遺したレガシーが、開催国の決定に影響を与えると思うかと問われ、FIFAはサッカーとお金のどちらかを選ばねばならないとコメントした。

 ドミンゲス会長は「ペレとマラドーナが築いた歴史に、FIFAがどう応えるかの問題だ」と話し、「サッカーはお金だけが重要ではないのだから、原点に立ち返るべきだ。W杯のためにどこが一番お金を払うのかという競争であるべきではない」と主張した。

 また、ペレ氏やマラドーナ氏、ウルグアイにも触れつつ、「誰がこのパーティー(W杯)を可能にしたのかを認識するのも重要であるべきだ」と付け加えた。(c)AFP