【12月12日 AFP】フランスのアメリー・ウデア・カステラ(Amelie Oudea-Castera)スポーツ相が10日、袖が虹色のセーターを着てサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)準々決勝を観戦し、性的少数者の権利を支持するメッセージを発した。

 元テニス選手のウデア・カステラ氏は、VIP席で準々決勝のイングランド対フランス戦を観戦。チームは2-1で勝利して連覇へまた一歩近づいた。

 LGBTQ+など性的少数者の権利と、虹色のシンボルの使用は、同性愛が違法のカタールで行われているW杯の期間中、繰り返し争点になっている。

 ウデア・カステラ氏は、12月10日が1948年にパリの国連総会(UN General Assembly)で世界人権宣言が採択された日だったことを挙げ、ラジオ局フランス・アンフォ(Franceinfo)で「人権全般、特にLGBTの権利を支持する姿勢を示すことが重要だった。またわれわれのパートナーであるカタールに関しては、攻撃的ではない方法で行う必要があった」と話した。

 14日のモロッコとの準決勝は、「スポーツを政治利用するべきではない」と主張しているエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領も現地で観戦する予定となっている。大統領はもともと、フランスがベスト4入りした場合は現地でチームを応援すると話していた。

 ウデア・カステラ氏は、「私も大統領とともに14日に戻る」と話し、「今は細部を詰めている」と説明した。(c)AFP