【12月12日 AFP】中米グアテマラで10日夜から11日にかけて、首都グアテマラ市の南西約35キロに位置するフエゴ(Fuego)山が噴火した。溶岩が山の斜面を流れ、火山灰が2000メートルの高さまで噴き上がった。火山灰は市内にも降った。

 民間航空総局(DGAC)によると、首都の南6キロの地点にあるアウロラ国際空港(La Aurora Airport)は11日午前、滑走路付近に火山灰が降ったのを受け、一時的に閉鎖された。

 フエゴ山は、平均すると4、5年に一度の頻度で噴火している。前回2018年の噴火では、麓のサンミゲルロスロテス(San Miguel Los Lotes)村を溶岩流が襲い、215人が亡くなった他、約200人が行方不明となった。

 当局によると、今回の噴火で避難した人はいない。

 グアテマラの火山研究所は11日午後の時点で、「活動は低下した。火砕流や溶岩の噴出、火山灰を含む噴煙柱は見られなくなった」としている。(c)AFP