【12月12日 Xinhua News】中国の複数のオンライン旅行プラットフォームでこのほど、元旦連休(2022年12月31日~23年1月2日)や春節(旧正月)の大型連休(23年1月21~27日)、長距離旅行の目的地検索件数と予約件数が増加していることがわかった。中国大手旅行サイト「馬蜂窩」(Mafengwo)の研究機関、馬蜂窩観光研究院の馮饒(ふう・じょう)院長は、市や省をまたぐ移動の需要が大きく喚起されると分析。ただし、観光業の景況感は一朝一夕に回復するものではなく、業者は「長期戦」を覚悟する必要があると述べた。

 最新データによると、馬蜂窩のプラットフォームでは、海南省や雲南省、福建省など冬に人気を集める長距離旅行目的地の検索件数が大幅に増加しており、海南省の「三亜リゾート」の検索件数が5・5倍に、雲南省の「西双版納(シーサンパンナ)攻略」が4・7倍になった。瞬時アクセス数の伸びが最も高かった目的地のトップ10は、三亜(海南省)、シーサンパンナ(雲南省)、長白山(吉林省)、杭州(浙江省)、北京、成都(四川省)、マカオ、アモイ(福建省)、大理(雲南省)、ハルビン(黒竜江省)だった。

 最近は海南省の航空券やホテル、観光地の入場チケットなどの検索・予約件数が明らかに増加している。6日午後8時(日本時間同9時)時点の三亜行き航空券の予約件数は前日の4・4倍となり、元旦連休期間中の宿泊予約件数は約4・0倍に上った。

 航空券やチケットの検索件数増加に合わせ、三亜の宿泊予約件数も大きく増えており、元旦や春節などの混雑期間の宿泊予約件数は約4・0倍となった。予約者の地域別では北京や上海、ハルビン、成都、西安などの消費者が最も積極的だった。

 オンライン旅行プラットフォームのデータからは、人々が23年の移動について楽観的な見通しを持っていることも示された。7日正午(日本時間午後1時)時点で、23年の外出に関する週内の検索件数は前年同期(22年の外出に関する21年同期の検索件数)の10倍以上となった。また、オンライン旅行大手の携程集団(トリップドットコムグループ)では、7日午前に元旦連休のスケジュールが発表されてから2時間以内に、航空券の検索件数が前日の同一時間帯の7・0倍となり、ホテルの検索件数は8・0倍に上った。

 携程研究院戦略研究センターの沈佳旎(しん・かじ)高級研究員は「現在、元旦と春節という2つの重要な旅行ピークを間近に控えており、旅行市場にとって、ここ3年で最も重要な転換点になる可能性がある」と述べた。 (c)Xinhua News/AFPBB News