【12月10日 AFP】今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)に選ばれたウクライナの人権団体「市民自由センター(Center for Civil Liberties)」のオレクサンドラ・マトイチュク(Oleksandra Matviychuk)代表は9日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を国際法廷に訴えるよう改めて訴え、プーチン氏は「遅かれ早かれ」裁きを受けると確信していると述べた。

 キーウで2007年に設立された市民自由センターは、ウクライナにおけるロシア軍の戦争犯罪を記録している。

 人権派の弁護士でもあるマトイチュク氏は授賞式前夜にノルウェーの首都オスロで記者会見に臨み、「ロシア軍は何十年もさまざまな国で戦争犯罪を行ってきたが、一度も罰を受けていない」と指摘した。

 その上で「今こそ、そうした不処罰の連鎖を断ち切らなければならない。国際法廷でプーチン大統領や(ベラルーシのアレクサンドル・)ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領、その他の戦争犯罪人に責任を取らせなければならない。ウクライナだけではなく、他の国々のためでもある」と主張した。

 さらに「この戦争にはジェノサイド(集団殺害)の要素がある」として、「ウクライナが抵抗をやめれば、私たちはおしまいだ」「プーチン氏が遅かれ早かれ国際法廷で裁かれるのは間違いないと思っている」と続けた。(c)AFP