【12月12日 People’s Daily】40年近い建設を経て、中国の高速道路網の軸組(じくぐみ)は基本的に形成された。開通総距離は17万キロ近くに達し、その規模は世界第1位となった。しかし、道路網の整備は偏り、不十分であるという問題は依然として存在し、初期に建設された一部の区間の通行機能のレベルが徐々に低下している。需要に応え、不足分を補うため、中国では近年、高速道路の拡張や改修のペースが加速している。

 中国交通運輸部道路局の担当者は、「第13次五か年計画(2016〜2020年)」以降、70以上の国道拡張・改修プロジェクトが認可・承認され、その総距離は6000キロ以上にも及ぶと述べた。

 近年完成したプロジェクトから見ると、拡張や改修は、通行機能のレベルを向上させ、地域の発展を促進する上で積極的な役割を果たした。

 制約ポイントをつなぎ、通行機能を向上させた。広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)の柳州(Liuzhou)鹿寨(Luzhai)から南寧(Nanning)までの高速道路への拡張後、鹿寨から柳州、来賓(Laibin)を経て南寧まで、全線248.7キロの高速道路は、双方向8車線通行が可能となった。「この区間は昔から広西で最も交通量の多い高速道路で、かつては休祝日になると、渋滞が発生する最もひどい区間でした」。プロジェクト担当の広西桂海高速道路有限公司の朱志勤(Zhu Zhiqin)副社長は、改修・拡張後、同区間の通行機能は大幅に向上し、1日の平均交通量は開通前に比べ62.8%増の5万4600台となったと述べた。

 整合性を改善し、道路網の機能をよりよく発揮させた。G25長深高速道路(長春ー深セン高速道路)の南京(Nanjing)ー杭州(Hangzhou)区間(杭寧高速道路)、G25杭州郊外環状線間の同時拡張・改修の完了後、通過交通と市内への出入のより良い分流を実現し、杭州市内の交通圧力が効果的に緩和されるようになった。

 道路施設の改善と通行機能レベルの向上を進めた。資金、技術、環境、認知度などの要因に制約され、中国が早期に建設した高速道路の中には、技術仕様が不十分なものもある。「拡張・改修の実施は、元の道路の欠陥と病害の効果的な処置を行うと同時に、スマート化改造とアップグレードを進め、走行の安全性を高め、通行機能を向上させることができた」と、中国交通運輸部計画研究院の石良清(Shi Liangqing)副院長は語った。

 関連計画によると、今後の一定期間内に、中国は中東部地域に焦点を当て、G2京滬(北京ー上海)、G4京港澳(北京ー香港ーマカオ)、G25長深(長沙ー深セン)、G60滬昆(上海ー昆明)、G30連霍(連雲港 ーコルガス)などの交通量の多い国道の拡張・改修を推進していくとのことだ。(c)People’s Daily/AFPBB News