【12月9日 AFP】カナダ公安省は8日、連邦警察が中国系企業と結んでいる無線システムの調達契約を打ち切ったことを明らかにした。

 連邦警察はこれまで、盗聴防止のための周波数検知システムを中国の無線機大手、海能達通信(Hytera Communications、ハイテラ)の関連会社であるシンクレア・テクノロジーズ(Sinclair Technologies)から調達していた。契約額は約50万カナダ・ドル(約5000万円)。

 海能達通信には中国政府が出資していることから、米国では国家安全保障に脅威をもたらす企業に指定されている。カナダでも、連邦警察に当たる王立カナダ騎馬警察(RCMP)が脅威にさらされる恐れがあるとされていた。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は今週、この契約について、中国によるスパイや妨害行為を警告する指摘が情報機関から寄せられたのを受け、「困惑させられるものだ」と語っていた。(c)AFP