【12月9日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)は8日、W杯カタール大会(2022 World Cup)でベスト16に終わった代表チームのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督を解任し、同国のU-21代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ(Luis de la Fuente)氏を後任に指名した。

 スペインはW杯のグループE初戦でコスタリカに7-0で圧勝した後、最終戦では日本に1-2でまさかの敗戦を喫したものの、同組2位突破を果たした。大方の予想では、決勝トーナメント1回戦でモロッコに勝つのは確実と思われていたが、延長戦を終えてスコアレスドローで迎えたPK戦に敗れ、大会から姿を消した。

 RFEFは監督とチームスタッフに感謝したいとしながらも「新しいプロジェクト」の開始を決断したと表明。その直後には、昨年の東京五輪でスペインを銀メダルに導いたデ・ラ・フエンテ氏が新指揮官に就任することを明らかにした。

 ルイス・エンリケ監督はインスタグラム(Instagram)に投稿した別れのメッセージで、これまで与えられた機会を連盟に感謝した。また、選手やスタッフ、そしてファンへの謝意を示しつつ「代表チームに必要なのは、ルイス・デ・ラ・フエンテが望みをかなえるようにするための、あらゆる意味でのサポートだ」とし、「模範的な態度を示し、目の前に出されたアイデアに忠実でいてくれた選手たちへ、もっと君たちを助けることができずに申し訳ない」とつづった。

 スペインが主要国際大会でトロフィーを掲げたのは2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)が最後で、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で優勝した後、W杯の決勝トーナメントでは1勝も挙げられていない。(c)AFP/Rik Sharma