【12月8日 CGTN Japanese】中国石化(Sinopec)は8日、中国最南部に位置する華南地区で建設されている域内最大規模の水素燃料電池水素供給センターの茂名石化水素燃料電池水素供給センターがこのほど、純度99.999%という高純度の水素の生産に成功したと発表しました。

 同センターの現段階の1日の生産能力は6400キロで、社会に供給できる高純度水素は年間2100トンになるとされています。1期目の水素供給プロジェクトには、3000立方メートル/時の水素精製装置と3000キロ/日の水素ステーションが設置されており、1日の水素生産能力は6400キロに達しています。今後、水素は仏山など粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)内の都市に供給され、現地の水素エネルギーバスのニーズを満たすことができます。2期目は状況に合わせて充填(じゅうてん)圧縮機1基と水素充填装置2基を追加して、10の水素ステーションに供給する計画で、大湾区内の水素エネルギー産業の迅速な発展を後押しすることを目指しています。

 水素燃料電池とは、水素という化学元素で製造されたエネルギー貯蔵電池で、環境にやさしく、省エネルギー、高効率という特徴を持っています。現在、中国は世界最大の燃料電池商用車生産国で、各地には中国石化によって建設された水素燃料電池水素供給センターが九つあり、毎年高純度水素1万9000トンを供給しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News