【12月8日 AFP】英国庭球協会(LTA)は7日、ロシアとベラルーシの選手を出場禁止として男子プロテニス協会(ATP)から罰金100万ドル(約1億3700万円)を科されたことに「失望」を示した。

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、英国政府はLTAに制裁を科すよう圧力をかけた。最終的にロシアとベラルーシの選手は、ロンドンのクイーンズクラブ(Queen's Club)で開催される歴史あるシンチ選手権(cinch Championships)をはじめ、LTAが主催するATPツアーの全5大会で出場禁止となった。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)も、今年の大会から両国の選手を除外していた。

 ATPと女子テニス協会(WTA)は、四大大会(グランドスラム)通算21勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が「クレイジー」な決定だと非難した出場禁止処分への対抗措置として、ウィンブルドンではランキングポイントを付与しないことを決めた。

 またこれ以前にWTAは、LTAに75万ドル(約1億300万円)、AELTCに25万ドル(約3400万円)の罰金処分を科している。

 出場禁止処分を繰り返した場合、ATPツアーから除外されると警告を受けているというLTAは、今回の処分についてATPはウクライナの現状への「共感を欠いている」と非難し、「この結末に深く失望している」と続けた。(c)AFP/Julian Guyer