【12月8日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)は7日、W杯カタール大会(2022 World Cup)でグループステージ敗退に終わったチームを率いたハンジ・フリック(Hansi Flick)監督が続投し、自国開催となる2024年の欧州選手権(UEFA Euro 2024)でも指揮を執ると発表した。

 指揮官と緊急ミーティングを行ったDFBのベルント・ノイエンドルフ(Bernd Neuendorf)会長は、「ハンジ・フリックがチームと共にこのチャレンジを乗り越えられることに全幅の信頼を寄せている」と述べた。

 これにより、欧州選手権でリベンジするチャンスを手にした57歳のフリック監督は「私もコーチングスタッフも、自国での欧州選手権に向けて楽観的だ」と話した。

「われわれはチームとしてカタールで示した以上のことを成し遂げられる。カタールでは絶好のチャンスを逃してしまった。これを教訓として学ぶだろう」

 2021年に行われた欧州選手権(UEFA Euro 2020)後にヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)前監督からチームを引き継いだフリック監督は、ドイツが優勝した2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)ではレーブ氏の右腕を務め、2019-20シーズンにはドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を3冠に導いた。

 4度のW杯優勝を誇るドイツは、今大会初戦で日本に敗れるなどグループステージ敗退を喫したが、フリック監督はその試合後、指揮官にとどまって契約を満了したいと話していた。

 しかしフリック監督と同じような立場にあるチームディレクターのオリバー・ビアホフ(Oliver Bierhoff)氏は、5日に契約を前倒しして退任すると発表している。(c)AFP/Femke COLBORNE