【12月8日 AFP】ペルー議会は7日、ペドロ・カスティジョ(Pedro Castillo)大統領の罷免を求める弾劾決議案を採択した。カスティジョ氏はこの直前に議会の解散を宣言していたが、議会はそれを無視し採決を断行した。

 元教員のカスティジョ氏は、昨年の大統領選でケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏に対し予想外の勝利を収め同年7月に就任したが、度重なる内閣改造や複数の汚職捜査、反政府デモといった波乱が続き、今回の弾劾投票は3度目だった。

 カスティジョ氏は議会の投票に先立ち行った国民向けテレビ演説で、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府を設置する」と発表。9か月以内に新しい憲法を起草するため早急に新たな議会を招集するとし、それまでは「行政命令によって統治」を行うと説明した。また、同日より午後10時~午前4時の外出禁止令を全国に発令すると宣言した。

 ディナ・ボルアルテ(Dina Boluarte)副大統領はツイッター(Twitter)への投稿で、大統領の発表を「クーデター」と非難。議会の投票では、130議員のうち101人がカスティジョ氏の弾劾に賛成した。(c)AFP