【12月7日 AFP】ドイツ警察は7日、国家転覆や議会襲撃を企図していた極右「テロ集団」の一斉摘発に乗り出し、25人を逮捕した。

 各地で行われた一斉摘発には、精鋭の対テロ部隊をはじめ、警察官3000人前後が出動し、130か所以上が捜索された。独メディアは、過激派に対する過去最大規模の捜索活動だと伝えている。

 逮捕者25人のうち2人は、オーストリアとイタリアで拘束された。

 検察当局は今回の摘発について、「帝国市民」を名乗る団体の構成員を標的にしたもので、「武装した少数集団で、連邦議会に強行突入する具体的な計画を立案していた」疑いがあると発表。逮捕容疑は「テロ組織」を立ち上げ、「ドイツの既存の国家秩序を転覆し、自ら国家を樹立するとの目標を立てていた」ことだとしている。

「帝国市民」には、ネオナチ(Neo-Nazi)や陰謀論者、銃マニアが含まれ、現代のドイツ連邦共和国の正当性を否定している。(c)AFP