【12月7日 AFP】米国とオーストラリアは6日、ワシントンで外務・防衛閣僚協議を行い、中国の軍事的な台頭を念頭に共同歩調を取るため、日本との防衛協力を深化させていくことで一致した。また日本に対しては、豪州での軍の巡回配備への参加を探ることでも合意した。

 豪州のリチャード・マールス(Richard Marles)副首相兼国防相は共同記者会見で、米国との軍事面での協力強化について「われわれの地域におけるバランス確保という観点から非常に重要だ。日本との連携をより深めていけることを期待している」と語った。

 米国のロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官は、豪州での共同作戦への日本の参加を求めていく考えを示した。豪州では、2011年以降、米海兵隊が巡回配備されている。

 オースティン氏は、米豪は爆撃部隊や戦闘機、海兵隊などの巡回配備を強化することで一致したと述べた。

 日本は近年、豪州との外交関係の強化に動いているが、第2次世界大戦(World War II)後は平和主義を掲げており、防衛協力にはより慎重な判断が求められている。(c)AFP/Shaun TANDON