【12月7日 AFP】女子テニス、元世界ランキング1位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は6日、7月に師弟関係を解消したサーシャ・バイン(Sascha Bajin)氏を再びコーチに迎えると、自身の公式サイトで発表した。

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 30歳のプリスコバは、バイン氏とたもとを分かった後はレオシュ・フリエドル(Leos Friedl)氏のコーチングを受けていたが、今年は一度も優勝を飾れず、世界ランキングは31位まで落ちている。

 バイン氏はプリスコバのサイト上で「復帰するのは、まだ私の洞察力でカロリーナの力になれると信じているからだ。私からすると、彼女は今でも世界最高の選手たちと戦えることを証明している。また彼女の陣営に座るのが待ちきれない」とコメントした。

 シングルス通算16勝のプリスコバは2020年11月にコーチとして迎えたバイン氏の下、翌年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)で決勝に進出。しかし、今年のウィンブルドンで2回戦敗退となった後に師弟関係を解消していた。

 プリスコバは四大大会(グランドスラム)での優勝経験がなく、最後のツアー優勝は2020年1月のブリスベン国際(Brisbane International 2020)までさかのぼる。

 今後は25日にオーストラリアへと出発し、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)に向けてアデレード(Adelaide)で二つの前哨戦に出場する予定。

 プリスコバのコーチに就任する前、バイン氏は2018年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2018)と2019年の全豪オープンを制した大坂なおみ(Naomi Osaka)のグランドスラム連続優勝に貢献した。

 2018年に女子テニス協会(WTA)の年間最優秀コーチに選出されたバイン氏は、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)やクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)、ダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)らのコーチも務めた実績を持つ。(c)AFP