【12月7日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)に出場するためのビザ(査証)を取得したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、来シーズンの初戦としてアデレード国際1(Adelaide International 1 2023)に出場することが分かった。主催者が7日に明かした。

 世界ランキング5位のジョコビッチは昨年、新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐって法廷闘争となった末にオーストラリアを国外退去となり、四大大会(グランドスラム)初戦の全豪オープンを欠場。だがオーストラリア政府はその後、入国要件として定めていたワクチン接種証明書の提出義務を廃止し、ジョコビッチに下されていた3年間の入国禁止処分も、11月に撤回された。

 来年1月1日開幕の同大会には、ジョコビッチの他に世界6位のフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)や同7位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)、同8位のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)通算2勝のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)らが出場する。

 今年の全豪オープン王者で、ジョコビッチの長年のライバルであるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、新設される男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ(2023 United Cup)」を前哨戦に選んでいる。同大会はブリスベン(Brisbane)、パース(Perth)、シドニーの3都市で開催される。

 女子では、世界2位のオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)や同5位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)、同8位のダリア・カサキナ(Daria Kasatkina)、同9位のベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)のトップ10選手4人がアデレード国際1に参戦する。

 他には2度の全豪オープン優勝を誇るビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)や今年のウィンブルドン女王エレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)に加え、ビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)やエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)といったグランドスラム優勝経験者もエントリーしている。

 全豪オープンはメルボルンパーク(Melbourne Park)で来年1月16日から29日に開催される。(c)AFP