【12月7日 AFP】サッカー元カメルーン代表のスター、サミュエル・エトー(Samuel Eto’o)氏(41)が6日、アルジェリア人ブロガーの顔を膝蹴りしている動画が投稿された。

 カメルーンサッカー連盟(FECAFOOT)の会長で、W杯カタール大会(2022 World Cup)のアンバサダーを務めるエトー氏は、4-1でブラジルが韓国に勝利した5日夜の試合後に近づいてきた男性に激怒した。

 アフリカの年間最優秀選手に4度選出されたエトー氏は、自制を求める側近の制止を振り切り、ブロガーのサドウニSM(Sadouni SM)さんの顔を膝蹴りした様子が映像で確認されている。

 膝蹴りを受けたこの男性は後ろに転倒。現場から連れだされたエトー氏は、それ以来姿を見せていない。

 アフリカサッカー界のレジェンドであるエトー氏は、試合が行われたスタジアム974(Stadium 974)を出るとすぐに周りを囲まれた。

 青のキャップをかぶったエトー氏は、何人かのファンの自撮りに応じた後、サドウニSMさんに接触された。どういった言葉のやりとりがあったかは定かではないが、エトー氏は自身の携帯電話を側近の男性に渡すと、サドウニSMさんに膝で一撃を見舞った。

 インターネット上にアップされた動画で、この出来事で自身のカメラとマイクが「破壊された」と主張しているサドウニSMさんは、あごを指さしながら「彼は私を攻撃した」と話した。

 今大会のアフリカ最終予選でカメルーンは、アウェーゴール差でアルジェリアを下したが、アルジェリア側はその後この試合を裁いた審判を批判していた。

「全部アルジェリアのためにやった」と話したサドウニSMさんは、「今は警察署で事情聴取を受けている。この映像は共有されなければならない。エトーはセレブだからもみ消されるのではないかと心配しているが、私はカタール警察を信頼している」と続けた。(c)AFP