【12月7日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)でまたしても8強に到達できなかった日本代表。しかし、ドイツとスペインから大金星を挙げ、欧州に挑戦する選手が増えていることから、サムライブルーはさらに強くなって帰ってくることが予想される。

 5日の決勝トーナメント1回戦で日本は、2018年のロシア大会(2018 World Cup)準優勝のクロアチアに1-1で迎えたPK戦の末に敗れて敗退した。

 これでW杯での決勝トーナメント1回戦敗退は4度目となったが、日本は世界のトップオブトップと十分に渡り合えることをカタールの地で証明した。

 森保一(Hajime Moriyasu)監督は「いきなりスーパーマンにはなれない」としつつ、「16強の壁は破れず、新しい景色は見ることはできなかったと言われるかもしれないが、ドイツ、スペインに勝つという、優勝国に勝てるという新しい景色は選手が見せてくれた」と日本が正しい道を歩んでいることを信じている。

 国内でプレーする選手のみで戦った初出場の1998年フランス大会(1998 World Cup)の後、日本のW杯メンバーにおける欧州組の数は着実に増えてきている。

 森保監督は、カタール大会の登録選手26人中、ドイツ・ブンデスリーガでプレーする8人を含む欧州組19人を招集した。

 同リーグのVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)でキャプテンを務めるMF遠藤航(Wataru Endo)は、「2チーム分つくれる」欧州組がいるのが日本の理想だという。

「日本代表の選手たちもクオリティーは高くはなっているし、それぞれいい経験を所属クラブでしているのかなとは思う」

「欧州でやる選手が20人、30人ともっと増えなければならない。成長はしているけれど、まだまだベスト8に行くには足りなかったというところ」  

 日本の目下のチャレンジは、カタールで2024年初頭に開催されるとみられる第18回アジアカップ(2023 AFC Asian Cup)制覇となる。

 森保監督の続投については、チームの帰国後に日本サッカー協会(JFA)がその命運を決定する予定となっている。

 主将の吉田麻也(Maya Yoshida)や長友佑都(Yuto Nagatomo)といったベテランは若い世代に道を譲り、堂安律(Ritsu Doan)や三笘薫(Kaoru Mitoma)といった若手が中心として活躍することになりそうだ。(c)AFP/Andrew MCKIRDY