【12月6日 AFP】ノルウェーに拠点を置く人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ(Iran Human Rights)」が5日公表した集計によると、イランの死刑執行数は今年、500人超に上った。2020年の267人、2021年の少なくとも333人から急増した。

 同団体がAFPに明らかにしたところによると、今年これまでに少なくとも504人が処刑された。さらなる事例も確認中という。

 イランでは9月以降、反政府デモが続いているが、デモ参加者にも死刑が科されるのではないかとの懸念が高まっている。

 イラン国営メディアによると、4日にはイスラエルの情報機関に協力したとされる4人の死刑が執行された。団体の代表を務めるマフムード・アミリモガッダム(Mahmood Amiry-Moghaddam)氏は「こうした人々は正当な手続きや公正な裁判なしに革命裁判所の閉ざされた扉の向こう側で死刑を宣告された」と非難した。

 また、複数の人権団体が、死刑に処される女性の多さについて警鐘を鳴らしている。虐待を受けたパートナーや身内を殺害した罪に問われる事案が多いとされる。(c)AFP