【12月5日 AFP】サッカー元ブラジル代表ペレ(Pele)氏(82)の娘が4日、入院中の父親の健康状態は深刻な危険にはさらされておらず、回復後には帰宅するはずだとファンに向けて語った。

 ペレ氏は2021年9月に診断された結腸腫瘍の治療のため、先月29日からブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)市内で入院。その後、呼吸器感染症を発症したことが病院から発表されている。

 娘のケリー・ナシメント(Kely Nascimento)さんは、地元テレビ局グロボ(Globo)に対し、ペレ氏は「病気にかかり、高齢だが、現在は肺の感染症で入院している」とコメント。「よくなったら帰宅する」と話した。

 さらに、「病院で父にお別れはしていない」と強調し、呼吸器感染症にかかったのは3週間前に感染した新型コロナウイルスの影響だと説明した。

 もう一人の娘のフラビア(Flavia Arantes Nascimento)さんも、ペレ氏が化学療法に反応しておらず、現在は「緩和ケア」を受けるしかなくなっているとする地元紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)と米スポーツ専門チャンネルESPNの報道を否定した。

 フラビアさんはグロボに対し、ペレ氏は集中治療室(ICU)ではなく通常の病室にいるとした上で、家族は「送られてくるお悔やみの言葉にうんざり」しているとコメント。がん治療は「結果を生み出している」と明かし、「父が終末期にあると人々が言うのは本当におかしい。そういう話ではない。私たちを信じてほしい」と訴えた。(c)AFP